今日はフィリピン最大級のNGO GAWAD KALINGAの支援しているコミュニティを見学するべくSPEAの留学生達と見学に行って来ました。
本文の最後にドキュメンタリー動画をまとめたのでぜひとも見て見てください。
目次
フィリピン最大級のNGOガワカリンガ(Gawad Kalinga: Give Careの意、www.gk1world.com/home)
ガワカリンガは90年代にキリスト教の青年の団体でマニラ首都圏のカロオカンというあまり地元の人も近づきたくない地域で一つの住所(バランガイ:最小行政単位。日本、東京でいうと都市部では渋谷区神宮前、港区南青山などの住所単位に相当。地方では町単位の広さも)に100万人以上も住んでいるエリアで発祥し、現在ではフィリピン全土で活動している団体です。
2024年までに貧困ライン以下の500万世帯を撲滅することをミッションに各地域に入り込み、意識改革の教育、スポンサー集め、コミュニティ再形成(持続可能な村や住居の寄付と自活での建設による建設)、その維持(追加現金収入のための小規模ビジネスの創出と維持)などを国内の行政、大企業、海外の団体とも連携しています。
今回は参加人数が約20人と沢山だったためジプニーをチャーターしての移動でした。
場所はドゥマゲテ市内をホセ ロメロ ロードから少し入った場所にそのコミュニティがありました。
少し開けた場所に5棟建っておりそこに約20家族が暮らしています。
このGAWAD KALINGA ボランティア団体ですがただ家を差し伸べるのではなく対価を得て住居を与えています。その対価とは800時間の労働(Sweat Equity: 汗の資本と言います。家を自分たちの建築労働で建築)と12回の道徳授業を受ける事で住居が与えられます。この労働時間は一人ではなく家族全員でも構わないそうです。
今回お話を聞かせていただいたのはクリスティさん(女性)
現在8人家族で住んでいる方でした。
以前はカンダウアイエリア(ドゥマゲテ市内に流れる川沿い)に住んでいたが昨年の大雨の時に家が壊れてしまってこちらのコミュニティに移動して来たとの事。
現在はコールセンターで夜勤として働かれています。
今は家があるので安心して働けるとの事でした。
大まかに言うと3m×3mくらいの部屋が上下に1つづつと部屋の奥にキッチンとトイレが付いている簡単な作りです。部屋に備え付けられているのはそれだけでした。
2部屋ほど見学させて頂きましたがテレビとかもなく寝るためのマットレスが置いてあるだけでした。
これでもおそらく以前の部屋よりかはしっかりとしており今後の生活力向上には繋がっているのではないかと思います。
また、敷地内には子供達が遊ぶプレイグラウンドもあり同行した日本人子供留学生と一緒に遊ぶ光景も見られました。
建物・プレイグラウンド共に寄付で作られており、ここの敷地もフィリピン人女性による寄付だそうです。建物は建築資材を大手ビールメーカー サンミゲルの寄付で作られたとの事でした。
見学の後、子供達にジュースとお菓子の寄付をし、今回の見学は終了となりました。
今回見学に訪れた日本人留学生達は親子留学で来られてる方々もいらっしゃいます。
学校に戻った後意見交換会で次のような意見がありました。
NGOが支援をしていると言う事でもっと貧しいイメージがあったが家がちゃんとしており割と裕福そうに見えると言う意見です。
資本がなく被災したり、もともと貧乏な人は確かに建材も買えないのでベニヤでできたボロ屋を建てるしかありませんが、数年経つと壊れてきますので、ファンドレイジングをして耐久性の良いコンクリの建物(質素でも)を手に入れる権利を800時間の労働で持てることはある意味困難を抱えた人の中で成功者なのかも知れません。800時間の労働の際に諦める人もいます。
今後子供達が学校に進学していく際にどうやって高等教育まで進めるのかが問題点かも知れません。フィリピンは州立大学なら学費は無料になりますが学校に通う費用や教科書代などは負担になっていきます。その際に進学を諦めてしまうのではなくどう継続していくかが今後の向上していけるかどうかのポイントだと考えます。
確かに私たち日本人は豊かさはありますが心の貧困ではないでしょうか。
その点フィリピンは豊かさはないが心の貧困は低いと考えます。
私達は地球レベルで物事を考える必要があります。そして自分の心で関わりたいのであればボランティアを始めればいいと考えます。
そのためにはこういう支援をしているNGOがあり貧困から脱出しようとしている人がいると認知する事が大事だと考えています。
今日は急な対応にも関わらず受け入れをしてくださったGAWAD KALINGAの皆様に感謝をし本日のblogを閉めたいと思います。GAWAD KALINGAのスタッフの方々ありがとうございました
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