フィリピンのリアルな治安事情

【2018年度最新版】フィリピンISISテロの内戦地で治安と現状を視察

昨年フィリピンミンダナオ島北部でイスラム系過激派ISISによるテロが起こり、フィリピンに対しての治安の危惧を大きく取り上げられました。今でも、フィリピンは危ない。というイメージを持っている人たちはたくさんいます。

すでに事態は収束しており、平和を取り戻しているにも関わらず、実情が報道もされておらず、間違った認識のまま、忘れ去られる可能性もあります。

すでに戦闘は終わって安全にも関わらず、まだ現実に救援を必要としている人たちがいるにも関わらず、その真実をまだ知らない。また、同国でさらにいけない距離ではない所で学校を経営する中で無視をすることができないと思いたち視察に行ってまいりました。

ISISテロフィリピンの治安

銃痕が内戦の傷跡を物語る

窮地に追い込まれている人たちが世界には存在するしそういう場所があることを知ってほしい。行ってみるまで事実がわからないということで実態をこの目で見るために現地へと赴きました。

実際に赴いた模様をインタビュー記事として体験記でまとめていきます。動画を抜粋しわかりやすく文字だけで読めるダイジェスト版になっていますので、全容はぜひ動画をご覧ください。文字情報は若干加筆修正および新しい情報が含まれています。


松岡=SPEA創業者および代表取締役 
野田=SPEA共同経営者および、認知科学博士


 

視察に行ったきっかけNGO団体について

松岡:ちなみに今回この復興支援に関わった団体について少し教えてもらえますか?

野田:今回、復興支援ボランティアに参加したのは、ガワカリンガというフィリピン最大級のNGO団体になります。この団体を知ったきっかけは、さかのぼること2013年に私、野田がセブで仕事をしている時に、日本の研修仲間が研修をしていて覗きに行った際に知ったのが最初です。
*野田は研修講師として国内外で研修も行う。

覗きに行ったセブのロレガ村という墓場の墓石の上に人が住んでいる極貧の地域(都市貧困。地方の農村から出てきて何世代もホームレス状態、職なし状態でコミュニティが形成されてしまった地域)に支援を行なっていたのが、フィリピン最大級のNGO団体のガワカリンガでした。これが私が知ったきっかけでした。

フィリピン最大級NGO団体ガワカリンガ

内戦の復興支援

最大級のNGO団体ガワカリンガ

松岡:なるほど。ガワカリンガがフィリピン最大のNGOというのは理解しましたが、もう少し具体的にどのような支援活動を行なっているのかを教えてもらえますか?

野田:ガワカリンガはフィリピンの貧困層500万人を貧困から抜け出せるような支援を行なっているNGOです。創始者が40代の頃にスタートしガワカリンガとして独立して今年で14年目です。
スクワッタエリア(不法占拠)や農村で農業に従事するが低収入の人などをサポートしており、やり方としては寄付を募りビレッジ(住居付きのコミュニティー。上記のロレガ村など都市ではビレッジではなくコンドミ(マンション)の場合もある)を新しく形成して進めて行きます。

そのビレッジに入るには800時間の労働と14時間のワークショップが必要となります。
その結果全ての人ではなく脱落する人も一定数いるがそれを超えると無料で住居が与えられ収入を上げる方法や教育を継続して受ける方法を模索し繋げて行く形になります。

 

内戦が起こったマラウィ市について

松岡:なるほどです。そのようなフィリピン最大級のNGO団体が赴いたマラウィですが、改めて今回の視察に行ってきたマラウィについて今一度教えてもらえますか?日本でも以前は空爆の状況などをニュースでも放映されていましたが、それも昨年のこと、すでに風化されていると思いますが今一度教えてください。

野田:今回視察に行ったのは、ミンダナオ島にある、マラウィ市という町に行ってきました。イリガン市というところから車で30分の山間部にある町になります。今回私はセブ島から飛行機に乗って向かいましたが、セブマクタン空港からカガヤンデオロ空港(カガヤンデオロ市とイリガン市の中間なのでイリガン市からも近い)まで飛んで、そこから陸路でまずはイリガン市に向かい、さらにイリガン市から車で30分の山間部のあるマラウィまで行ってきました。

銃痕が残る中日常生活を開始

松岡:なるほど、まず実際に行ってみてどうでしたか?

野田:行く前は全く報道がない中で、どうなっているのかわかりませんでした。実際に行ってみて、目的地に着く前に、内戦の爪痕の銃痕などを目の当たりにしましたが、その中でも生活が開始されているこの不思議な光景を鮮明に覚えています。

松岡:なるほど、内戦の傷跡がある中でも生活が開始されて、平和になっているというのは少し想像がしずらい状況ですね。

野田:マラウィは昨年の5月に始まったイスラム系武装組織との武力衝突があった町になります。
現在でもフィリピン人もあまり行きたがらないようなイメージが付いています。
しかし昨年10月末で戦闘は完全に終わっており現在は治安に問題はありません。
マラウィの街は銃撃戦痕が残っている場所もありますが普通通りの生活に戻っています。
この戦いで約10万人が避難を強いられたのが実情です。

松岡:なかなかにリアルな状況ですね。もしかしたらこうやって身近な人から戦争の現場の話を聞くのは初めてなのでまだまだリアリティを感じることができない自分がいます。

内戦が始まった学校

内戦の始まりの小学校

内戦の始まりの小学校で建設ボランティア

野田:今回訪問した場所は2つの小学校で、一つはマウテ兄弟(ゲリラの首謀者)・ISが発見された路地の先にある小学校(ここで建設ボランティアをしました)もう1つはISが敗走して逃げ込んだ地域の小学校です。

松岡:ここがいわゆる内戦が始まった始まりの場所なんですね、こうやって写真を見ると、戦争とは実は身近に起こりうることなんだなと現実味を帯びてきて少し怖いですね。

野田:ちなみに、まだエリアの中には立ち入り禁止エリアがありました。そこでは不発弾の処理などまだまだ、内戦後の処理作業が続いていました。ちなみにこのマラウィというエリアは風評被害により、フィリピン国内の人たちもなかなかに近づきたくない場所でもあります。例えるならば、日本の福島県に近いのかもしれません。しかしその中でも今回、ガワカリンガの募集で毎年の夏のボランティアツアーを急遽マラウィを含めて決定し、全国のスタッフ、賛同者有志500名のフィリピン人たちが、このマラウィの復興支援ボランティアに参加していました。

松岡:実際にはすでに内戦は集結していて、平和と日常生活が開始しているのにも関わらずその情報がまだまだ伝わっておらずに、救援をしている人たちがいるのに、風評被害はあるものの復興支援は滞る可能性があるなど、忘れ去られるというのはなんだか寂しいですね。やはり真実を知ることは大事ですね。

 

復興を滞らせる「風評被害」

復興の妨げである風評被害

日常生活を取り戻すために生きる人たち

野田:ちなみにフィリピン政府としてもマラウィの内戦における復興予算として600億円が必要と発表しています。この中で日本政府からも20億円の援助をしていますが、まだまだ予算は足りない様子です
確かにマラウィの支援の情報はUNHCR(国際連合難民高等弁務官事務所)の募金ぐらいしかインターネットでも上がってきません。
しかし紛争は半年前に終わっているのだから早く復興すべきだと私は心理的にも考えます。

松岡:風評被害におけるイメージの悪化の中でも500人の人たちが集結したことは意味がありますよね。その人たちがフィリピン中からきているわけで、その500人が真実を伝えるスピーカーになることは大きな意味がありますよね。

500人の有志たちが乗り越えた壁

内戦の復興支援

最大級のNGO団体ガワカリンガ

野田:そうだと思います、この500人の参加者にとってこのマラウィに訪れるには2つの問題がありました。一つ目は風評被害における家族親戚からの参加を止める意見。二つ目は、宗教的な問題、もともとカソリックのフィリピン人がイスラム教圏一色(言語もアラビア語系)の町に入ることへの心理的抵抗。あるいはキリスト教出自のボランティア団体というアイデンティティーからの距離感などです。

実際に、ガワカリンガのNo2のリーダーがスピーチしました。(創始者は高齢(70代)で病気のため現在療養中)フィリピンの中でもマラウィは怖いと思われており、うちの娘も「なんでそんなところに家族旅行で行くの?と言われたけど、こうやって全国から来ることがマラウィのイメージ払拭につながるし、また外界とつながる貴重な機会」とスピーチされました。

リーダーたるもの志を

得心を受けたリーダーの言葉

得心を受けたリーダーの言葉

松岡:ちなみに野田氏は今回のボランティアツアーでどのような事を感じましたか?

野田:リーダーのスピーチに得心を感じました。

リーダーのスピーチで2024年か2025年までのガワカリンガの目標(:存在意義)”500万世帯の貧困を全てなくす”が普通のフィリピン人が全員、フィリピン人の子供1人を学校に行かせられれば(フィリピンの学費は無料なので、交通費、制服代、ノート、ペン代(教科書はレンタルあり))目標は達せられるはず。とのスピーチに得心しました。と同時に、50歳になったばかりのNo2とNo3が二人とも即興で30分以上のスピーチをしているのを見て、リーダーたるべきものは政治家でなくともこのようなスピーチ能力が必要と感心しました。

松岡:なるほどですね。確かに世の中の問題に立ち向かう場合、必ずリードする人が必要だし、そのためには小手先のテクニックだけでなく、明確な心震わせるビジョンと伝わるおもいを伝えるスピーチ能力が必要になりますね。今回野田氏が参加した理由も、このような現実(治安が不安視されているが実際とは違う)を世の中に伝えることと、体験を大切にしているからこそ赴いて五感で確かめ認知をしたということがあるんだと思います。最後に支援活動へ参加した感想などを教えてください。

実際に行って体験する意味

実際に体験をする

実際に活動をする野田

野田:現場に立って実際に復興支援に参加できたのがよかった。しかしながら肉体労働は応えました。やはり年には勝てませんね…笑

また先ほどのガワカリンガのNo2とNo3のリーダーの言葉を私は以下に拡大解釈しました。
「世界には70億人の人間が住んでいる そのうち先進国が10億 貧困も10億。それならば先進国の人間が高校卒業まで支援を行えば貧困から抜け出せる可能性は高くなりこの時代で貧困をなくせる」と。世界が100人の村だったらの発想ですね。

またガワカリンガの包括的解決策はアフリカを支援している国連アドバイザーの開発経済学者ジェフリー・サックスのmillenium villegeと同じ発想で、偶然とはいえ同時多発的に共時的に同じ解決方式が発見されるのかと思います。あるいは単に僕がこの分野新参者だから何も知らないだけなのかもしれません。

アフリカに新しくビレッジを作りそこに発生する問題(水や住居といったものから教育や就労機会など幅広く関係するもの)を解決して行く方法がガワカリンガの方法と似ており、どちらが先かはわからないが世界で同時に発生した解決方法だとすると非常に興味深い問題解決方法ではないだろうか?と感じました。

真実を知る、伝える重要性

真実を伝える

平和を取り戻し復興開始している

最後になりましたが、世界ではたくさんの物事が発生しています。しかし真実を伝えられずに風化していくしかしその中でも救援救助を必要とする人たちは実はたくさんいます。これも認知をするということがとても大切なこと。実際に自分の目で確かめる。現場を見ることで感じることややるべきことが理解されていきます。私が今回この記事を通して伝えたかったことは、「フィリピンの内戦は事態が収束されて安全が保たれています、しかし風評被害において復興支援が滞っている」という現状を知ってもらえればと思いレポートとしてまとめました。

SPEAでは地域貢献活動もしております。
SPEA BLOG :
【社会科見学】GAWAD KALINGA(ガワカリンガ)支援のコミュニティ見学

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CRAZY KENGO CRAZY KENGO 又の名をアラフォーおっさん。ベトナムで日本語教師をし、カンボジアにも住み、フィジーに留学をし、ひょんなことからここドゥマゲテへ。 とにかく凄まじい行動力と洞察力で情報を瞬時にまとめ発信をし続ける行動力はすごい! 好きなものは「ハンバーガーとビール」一見すると強面とも取れなくないが、誠実かつ真面目。マイクを握らせれば美声を轟かせる、奥が深い人間。 食レポを中心に別Blogでも活躍中! http://k031281.hatenablog.com/

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