【魔法の英語勉強方法!】アクティブラーニングが日本人の英会話を変える!?

幼稚園まで西ドイツハンブルグで過ごす。 東京工業大学大学院にて人の感情について人工知能、心理学、脳科学の側面から研究し認知科学の博士号を取得。革新的なメンタルヘルスアセスメント、先進的なビッグデータ、統計分析サービス、グローバル企業の人事制度とその導入、異文化理解・社会課題解決の手法に強み。
野田校長
野田校長

文科省も推進するアクティブラーニングという学習理論。それは英語学習初級者、暗記主義、点数至上主義に疑問を持つ人たちにぴったりの学習方法。ある意味では王道の学習方法でありながら、日本でもようやく注目を集めるようになりました。今回、フィリピンはドゥマゲテというところにある語学学校SPEAの野田校長にお話を伺いました。このSPEAという学校ではフィリピンの語学学校では初となるアクティブラーニングを実践導入している学校かつ、野田校長はこの理論を研究している一人者でもありました。

まずは、アクティブラーニングについて、簡単に紹介している動画がありますので一緒に見ていきましょう。

アクティブラーニング理論をどうして英会話習得に利用をしたのか

野田 浩平 Kohei Nodaアクティブラーニングは元々MIT/ハーバードで利用されているものを応用したわけではありません。
私が支持している学習科学者のロジャー・シャンクがシカゴのノースウェスタン大学学習科学研究所で研究していたアクティブラーニングの手法を取り入れました。Goal Based Scenario, Learning by Doing, Learning by Failureがキャッチフレーズのコンセプトです。教科書での学習でもなく、クラスルーム・研修部屋での学習環境でもなく、現場(英語であればそれを使用する実際の街)で目的を持って使用して失敗しながら学ぶことが最も効果があるという仮説に基づきカリキュラムを作る方法論を採用しました。

 

そして、それを進化させたプログラムとして、主に研修で取り入れていますが、MITのオットー・シャーマーが提唱しているU理論という方法論を採用しています。これは多文化、異なる背景のマルチステークホルダーが一つの課題に向かう時に用いられる方法論で、多国籍企業、政府、NGOなどで使われています。英語学校ではありますが、英語を使って誰と何をするかを見据えて、体験学習を推し進めているのでこの方法論を採用しています。

 

ハーバードと言っているのは、ハーバード大学の心理学科のハワード・ガードナー教授の提唱する多重知能理論を意識しているからです。私も元々EQ(感情知能)の研究やその心理テスト・研修を行っていたこともあり、言語教育でも多重知能理論で提唱されている8種の知能の様々な側面をバランス良く刺激することを意識しています。

端的に言うとフィリピン人はダンスや音楽は日本人に比べて、経験する機会も多く、スキルも高かったりします。音、身体知能は高いわけですね。
日本人は論理、数的知能、言語(読み書き言語として)は高いものの、それをコミュニケーションに生かす時の対人、あるいは言い換えると感情知能の対人部分は弱かったりします。そこをうまく刺激するよう、対人コミュニケーションの得意なフィリピン人の先生にお願いしています。

 

インタビュアー:
目的を持って使用して失敗をしながら学ぶことがもっとも効果的である。という仮説ですが、とても共感できるのですが、野田校長は日本人の英語学習でかけていた部分とはどのような所だと考えますか?

 

コミュニケーション学習が日本人の英語学習にかけていた。

勉強、あるいは接する総時間数とその接する英語の側面です。日本は東アジア、東南アジアの中でも最も英語のスキルが低い国です
他の基礎学力(数学、論理、読解力)は複数の教育国別比較調査でも世界でトップクラスの順位ですが、英語に限りこの体たらくです。

英語が公用語に入っており、かつ小学生の早い段階から英語で複数の授業が行われるフィリピンが、ビジネス英語の国際比較でトップに順位するのからもわかるように早い年齢から母国語以外でも英語に触れる時間が多ければ多いほど習熟は早くなります。

日本においては2020年の学校カリキュラム改定でもまだ、小学生の授業時間数が十分ではないと思いますので、補足的に自身で勉強する必要性は残り続けると思います。

 

そして英語の学ぶ側面でいうとご存知のようにこれまで開国以降100年以上に渡り、読み書きに偏り過ぎていた英語教育ですが、やっとスピーキング、リスニングにも学校教育で力を入れようとしています。
しかしながら、これも、それを教える先生が英語をしゃべれませんから、効果を発揮するまでには先生が一巡し始める20年ぐらいの単位でかかる可能性もあるでしょう。その面でフィリピン英会話でコミュニケーションを練習する需要は残り続けると思います。

 

インタビュアー:
日本人がかけていた学習スタイルは偏重した学習により、点数は取れるものの、実際に運用をするとなると使えない英語になっていた。すなわちコミュニケーションとしての英語というものをないがしろにしていたということでしょうか。そうなると、アクティブラーニングが英語学習に及ぼす影響はどのようなものなのでしょうか?

 

アクティブラーニングが日本人の英語力を底上げする

実際に使える生きた英会話を学べるイメージ図上記のように、日本人には英語の口頭コミュニケーションの部分の訓練が足りず、かつ、国内ではインバウンドで旅行客が増えているものの持ち前のシャイな国民性を発揮し、なかなか積極的に話しかけるのにはハードルが高い部分もあります。

従って、外国で強制的に外国人と現場、街中で話すというアクティブラーニングをやることによって、最初から英語を使って何かをするという、皆さんが英語を習得した暁には実現したいゴールというのを実現してしまうことに意義があると思っています。

 

ンタビュアー:
アクティブラーニングはある意味では新しい時代の「運用性を強めた」もっと簡単に言うと「本当に使える英会話」を学ぶための手段/手法なんですね。逆にこの手法が合わない人というのもいると思うのですがその点も教えてください。

 

 

アクティブラーニングを必要としない人たち

語彙数を暗記によって高めたい人(医療の専門用語を1000語覚えたい、法律の専門用語を1000語覚えたい等)、英語の文法を文法書を使って最初から最後までマスターしたい人にはアクティブラーニングは向いていません。前者は医療機関や法律機関(法律事務所等)にある程度の期間(1ヶ月や3ヶ月等)インターンなどで滞在することによりアクティブラーニングでも習得することが可能だとは思いますが、通常のコース設定には載せておりません。

後者の文法については、当校ではなく、大学の英語学科などに短期留学することをお勧めしますし、また、日本でも大学の英語学科などで学ぶか、あるいは高校までの英語を自習するか家庭教師など雇ってコーチングしてもらいながら勉強したほうが良いかもしれません。

 

インタビュアー:
アクティブラーニングは「実際に運用をする」「創造的に学習をする」という手法だと理解をしています。ある意味では新しい時代の新しい英語学習の形(ニーズ)の中で、旧来の英語学習に引っ張られる人もいると思うんです、そのためにマインドセットが必要かと思うのですがいかがでしょうか。

 

マインドセットをするから伸びる。

今まで英会話習得に諦めた人も、安心してください。

人間は必要以外のことをやるようにはできていません。もし辛いことであればなおさらです。英語を話せたらいいなーというイメージはあっても、実際に必要性が見いだされなければ、苦行のような慣れないことの訓練はやりきれないのです。

もちろん、楽しく練習をするというテクニックなどもありますが、それを持ってしても強い学習をする必要性や動機付けがあったほうが良いことには変わりはありません。

そしてマインドセットなのですが、仕事で駐在になり3ヶ月以内に英語をマスターしないと仕事にならないなどという危機感を持った必要性でも人間は集中した学習をできる能力はあるのですが、そうではなくて自発的に学習したいと思うようなマインドセットの転換も可能であったりします。

それは強い興味を持つ、あるいは強く惹かれるというポジティブだったり、刺激が強かったりする体験をすることにより達成可能です。
その意味で日本とは気候(南国)、文化(キリスト教、マレー民族)、経済力(発展途上国と先進国の違い)、言語(現地語、英語と日本語)の違うフィリピンで現地に触れることをポジティブにマインドセットを変えるチャンスがてんこ盛りなのです。

 

インタビュアー:
なるほどですね。確かに今まで幾度となく英会話に挑戦したものの挫折を繰り返しているという人は周りにもたくさんいます。かくいう私もその一人でした。しかしながら、目的を明確にして、動機付けができるのもアクティブラーニングの学習方法の特徴だとすると、これは日本人にとって最高の勉強方法になりますね。ちなみに今までの評価や結果などを教えてください。

 

アクティブラーニングを受けた方の評価と結果を教えてください。

実践体験型学習イメージ図一つに、異文化を経験することで視野が広がり、物の見方が広くなります。その中で外国語も使用することになりますので、言語が教室の中で勉強しただけのツールではなく、自分が異国で外で使いながら覚えた物という体験として記憶され、人生の中で新たなフィールドが広がった状態で獲得されます。

その意味で、テストを受けるとスコアは普通のマンツーマン授業や国内で受けた時と同じ上がり幅の状態でも、英語の使用、運用という意味ではみなさん勉強後、使用されるシーンで自分に定着したものとして使われるようになっています。

 

インタビュアー:
体験として記憶される。これはとても奥深いですね。どうしても頭で理解をしているだけの言葉は説得力も持たないし、ましてや常に流動的な会話の中では、返答までに時間差がでてしまいますが、体験として記憶されている言葉に関しては、すらすらと出てきますよね。例えば全く行ったことのない場所に関して、ネットで知識をいれたとしても、それはすらすら喋れないし、熱を届けられない。しかし、実際に自分が行ったことがある場所であれば熱を持って体験を元に説明ができます。また、体験をしたことであれば、付随的な情報もすらすらと頭に入ってきますね。

どうしてこの学習方法はどんどん他の学習機関でも採用をされないのでしょうか?

 

環境がとても大切。

野外学習イメージ先進国の英語学校を例にとって考えると、サポートでつく教師の人件費が高く非常に高い授業やコースになってしまうので現実的ではありません。

フィリピンで行う場合はマニラやセブといった都市圏ですとたとえ軽犯罪(スリなど)だとしても街中での犯罪に遭遇するリスクがあり、特に初級者の方や発展途上国への旅行、生活の経験が少ない方に対してはこのコースは設定できないのです。

 

インタビュアー:
体験が大切だからこそ、安全が確保されていないと。というのはとても納得ができます。
ありがとうございました。最後に英語学習をする中で大切なことを教えてください。

 

「目的」こそ人間が学ぶ上で一番大切なこと。

できるのであれば、英語を使って何をしたいのかを明確化すること。
そして勉強を始めたとしたならばひとりで勉強するのではなく、勉強仲間と情報交換して、先生ともインタラクトして、やっている勉強方法が効率的なのか、正しいのか、スランプに陥った時は励ましてもらったり、話を聞いてもらえるような環境を整えて、継続することが大切だと思っております。

 

 

 

 

まとめ:アクティブラーニングは王道

日本人にとって、「実践で使う」という環境がないことが英語学習を取り巻く環境において問題とされてきました。考えてみても、練習はたくさんするものの実際に使う場面を想定できないし、使い場面を実践することができなければ、イメージと目的意識が不明確になってしまいます。

サッカーで例えるならば、ボールを蹴る前に、サッカーの理論やルールを真剣に学ばなくてはいけない。こんな状況では誰もサッカーの真の楽しみと目的を理解することはできません。

まずは、ボールを蹴ってみて、実際に試合をしてみてサッカーの楽しみを知った中で、「もっと知りたい、もっと学びたい」と、ルールであったり、スキルというものに磨きをかけていくことができます。英語の学習も同じです。

もしもあなたが初級者なのであれば、まずは「実際に使う」というところから始めることが大切。その中で必要なことを学んでいけばいいのです。何も難しいことを考える必要はない。そんな学習方法がアクティブラーニング。新しい時代の英語学習方法。決して新しい、まゆつば物の学習方法ではありません。聞いているだけで学べるとか、簡単にすぐに学べる。とかそういう裏技的なものではなく、実は「一番王道的な学び方」なのかもしれません

だって、使って、実践して、失敗しながら学んでいく。それがアクティブラーニング。私たちもいままでの人生の中で多くの失敗とともに学んできているわけです。だからこそ、アクティブラーニングとは「王道の英会話学習方法」でもあり「一番自然に学べる」学習方法なのです。

 

 

Photo via Visual Hunt

ドゥマゲテの留学学校SPEAの創業者。 好きな言葉は、アインシュタインの"EVERYTHING YOU CAN IMAGINE IS REAL"想像できることは実現する。 趣味は、音楽とツーリングと読書。最近はお香を焚きながら音楽を聞き、読書をすることにはまっている。 英語学校を作った理由としてあげられるのが、世の中に対する「怒り」からくるものだった。というちょっと熱血漢な人。

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